新しいiPhoneがアメリカで発表され話題になっています。日本でも近々発売となるようですが、まだ発売の何日も前なのに銀座のアップルストアでは既に行列ができているということですから驚きです。
従来から噂されていたように、今回の新製品は通常価格版(5s)に加えて、価格を抑えた廉価版(5c)もあることが特に注目されています。
Apple Inc. introduced two new smartphones and a brand-new pricing model to the faithful this week.
The iPhone 5S is the model for the typical deep-pocketed Apple customer. Improvements over the previous model include a faster processor, a better camera and the only real innovation, a new fingerprint-scanning security feature that will replace the need for some passwords. Without the typical two-year cellular phone contract, the 5S will cost $649 to $849 (or $199 to $399 with a contract).
Meanwhile, as widely expected, Apple also introduced a lower-priced model, the iPhone 5C, which will come encased in an array of brightly colored polycarbonate casings instead of the high-end model's shiny metal. Appearances aside, Apple didn't skimp on features for the 5C, and that's reflected in the price tag: $550-$650 without a contract and $99-$199 with one.
(Apple's gamble on a cheaper iPhone. San Francisco Chronicle. September 11, 2013.)
廉価版は通常価格版に比べて性能が劣るのでしょうか?
詳しいことは知りませんが、上記に引用した記事によると、
Apple didn't skimp on features (for the 5C)
ということです。で、"skimp"という単語の意味は?
"skimp"を辞書で引くと、“けちる、節約する”という動詞の意味が載っています。ですので、廉価版の5Cは通常価格版と性能的には変わらないのでしょうね。
"skimp"の語源を見ると、"scrimp"という別の単語から生じた(転化)というような説明があります。この"scrimp"も、切り詰める、節約するという意味の動詞なのですが、さらに遡ると、スカンジナビア方言やスウェーデン語、ドイツ語の単語に関連があるようです。ちなみにそれらの単語は"shrink"(縮む)、"shrivel"(しぼむ)というような意味だそうで、何となく納得させられます。
アップルは廉価版を投入することによって、これまではスマートフォンを所有することが難しかった低所得者層にも顧客を拡げたいという戦略を持っているらしいですが、例えば中国のバス運転主にしてみれば廉価版でも月給の3か月分に相当するらしく、今回の新製品発表は市場を落胆させているという見方もあるようです。そのせいでしょうか、同社の株価は新製品発表後も下がっているようです。
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