最近30日間のアクセス数トップ3記事

2013年9月15日日曜日

米露外相、シリア対応で合意 ― hammer out

アメリカによる単独軍事介入か、主要国による合意の元での政治的解決か。

シリアによる化学兵器使用の疑惑(アメリカ政府は使用を断定しましたが・・・)への対応で、アメリカは振り上げた拳を下ろそうか下ろすまいかというところでしたが、ここ数日で米露首脳による政治的解決の可能性が模索されていました。アメリカのケリー国務長官とロシアのラブロフ外相がスイス・ジュネーブで会談、最終的にシリアの化学兵器を国際管理下に置くことで合意、当面の軍事介入が回避される見通しとなったようです。


The U.S. and Russia announced an agreement Saturday aimed at setting a timetable for destruction of Syria's chemical weapons and averting a proposed U.S. military strike against the war-torn Middle Eastern nation.

Under the agreement, hammered out on the third day of tense talks in Geneva, the Organization for the Prohibition of Chemical Weapons and the United Nations will be responsible for dismantling Syria's chemical weapons capabilities.

Syrian President Bashar Assad would be required to provide an accounting of those weapons within a week.
(U.S., Russia cut deal on Syria's chemical weapons. USA Today. September 14, 2013.)


今日の表現は、"hammer out"です。

この動詞句ですが、ハンマーで何度も叩いて平たく延ばす、あるいはある形に成形するということから、


骨折って、苦心して作り上げること、
意見の食い違いを何とか調整して合意形成すること、


を意味しています。

シリア対応については、先週のG20サミット開催以前から、軍事介入しようとするオバマ大統領とそれを牽制しようとするプーチン大統領の対立が明らかでしたが、ここに来てようやく合意形成に至り、まさに"hammer out"というところでしょうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿