フィリピンを襲った台風30号は1万人を超える犠牲者など甚大な被害をもたらしました。
国際社会が救助隊を派遣したり、食料や薬、日用品などの支援物資を提供するなどしています。被災地では支援活動がなかなか効率的に進まない、物資が行き渡らない状況があるようですが、下記は状況が次第に改善されつつあるというものです。
Relief operations in this typhoon-devastated region of the Philippines picked up pace Wednesday, but still only minimal amounts of water, food and medical supplies were making it to the hardest-hit areas.
Aviation authorities said two more airports in the region had reopened, allowing for more aid flights.
International agencies and militaries were also speeding up operations to get staff, supplies and equipment in place for what will be a major humanitarian mission.
The damaged airport on Tacloban, a coastal city of 220,000 almost completely destroyed by Friday's typhoon and coastal surge, has become the major hub for relief work.
(Aid operations pick up pace in Philippines. CBS News. )
さて、今日取り上げたいのは引用記事で使われている、
pick up
という表現です。
カタカナでも“ピックアップ”と言いますが、ここでの用法はそれとは異なる意味で使われていることが明らかです。
英和辞書を引くと、
回復する;上向きになる;よくなる
というような意味で用いられるということが分かります。
ところで上記の引用では、"pick up pace"であり、"pace"という目的語を取る他動詞として使われています。
Merriam Websterでは、
revive
increase
to resume after a break
という定義があり、上記の引用での用例はこれらに当たるかと思われました。
さらにAmerican Heritage Dictionaryを参照しますと、Informalとした上で、
To improve in condition or activity: Sales picked up last fall.
という説明がありました。
日本語のカタカナでいう“ピックアップ”に囚われていると頭にすんなりと入ってこない表現ではないでしょうか。
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