スマホの盗難が増えているそうです。日本でもつい先日スマホばかりを狙った路上強盗について報じられていたように記憶しますが、アメリカでもスマホ盗難は増加の一途を辿っているらしく、以前より盗難対策が叫ばれていました。
解決策の1つが、スマホに"kill switch"を導入するというもので、これは盗まれたスマホを遠隔操作により使用不可能にすることができる機能だそうですが、この"kill switch"の導入をスマホ業界側(つまり携帯電話のメーカー)が却下したということがニュースになっています。
A "kill switch" which would help prevent a smartphone being stolen has been rejected by mobile phone carriers in the United States, with government officials accusing companies of "shaking down" customers for billions of dollars in insurance costs.
(Daniel Johnson. 'Kill switch' to prevent phone theft rejected in US. The Telegraph. November 20, 2013.)
この却下については、スマホの盗難保険の保険料を確保したい業界側の思惑が透けて見えるという批判が起きています。
ところで、上記の引用で、
"shaking down" customers for billions of dollars in insurance costs
という下りに着目したいと思います。
"shake down"には、金品を巻き上げる、という意味があります。
ゆすり取る、脅し取る、というような意味もあるらしく、かなり強い表現です。(ランダムハウス英和では、“米話”とされています。)
Merriam Webster Dictionaryにおいても、
to obtain money from in a deceitful, contemptible, or illegal manner
という定義が見えますが、業界への批判はかなり厳しいですね。
業界側は、"kill switch"がハッカーに悪用される恐れがあるという理由を表向きに上げているようですが、スマホメーカーにしてみれば、"kill switch"の導入によって盗難が激減すれば、盗難保険の加入者も減り、保険料収入が減るので困るということでしょうか。
まあ、業界関係者でもなく、スマホも持っていない私には関係のない話ですが・・・。
2013年11月21日木曜日
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