昨日取り上げた、ローマ法王スピーチの最中に突然ステージに割って入ってきた男の子の話ですが、別記事で下記のように報じられています。
Little boy steals the show at Vatican
A 7-year-old provided comic relief for the Pope as he ran on stage, sat in the Pope’s seat – and eventually gave the Pope a hug. The entire time, Pope Francis never missed a beat while delivering a speech about family in St. Peter’s Square. NBC’s Anne Thompson reports.
(Little boy steals the show at Vatican. NBC News. October 30, 2013.)
昨日、私はローマ法王もちょっと困惑気味の様子、と書いたのですが、上記の記事によると、
Pope Francis never missed a beat while delivering a speech
ということです。ところで、ここで使われている、
miss a beat
という成句ですが、
一瞬躊躇する
という意味がランダムハウス英和に載っていました。
ご存知の通り、"beat"とはビート、音楽の拍子のことであり、また心臓の鼓動や脈拍のことです。"beat"には一定間隔で規則的に刻まれるテンポ、といったイメージがあります。
従って、"beat"を"miss"するということは、予定外、想定外の事態が発生して、通常粛々と進む物事のテンポ感が乱される、そんなイメージがしっくりくるように思います。あるいは、逆に言えば、想定外の事態にテンポが乱れる、びっくりして心臓の鼓動が一瞬止まる、乱れる、というイメージでしょうか。
引用した記事に関して言えば、突然の闖入者にも関わらずローマ法王はスピーチを淀みなく終えた、というくらいの意味になるかと思います。
2013年11月1日金曜日
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ローマ法王の邪魔をするとは
返信削除大胆な男の子ですね。
その単語は初めて知りました。
また来ますね。