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2018年4月23日月曜日

flog

プライバシーデータの流出問題でフェースブックが米議会で批判を受けているニュースを先日取り上げましたが、じゃあフェースブック以外のSNSやネット上のサービスはどうなってるの?おんなじ問題は無いの?という疑問を持つ方も多いと思います。

卑近な例として、グーグルがありますが、以下に引用する記事を読んでみましょう。


The internet giant keeps a detailed log of users' web browsing and location history stretching back nearly a decade, even when people think their privacy is protected in 'incognito' mode.

In just one year the company stores enough browsing data to fill 569,555 pages of A4 paper, an investigation by The Mail on Sunday revealed.

The personal information - plundered from the Google-owned search engine, GPS system, maps, email and YouTube - registers everything from what time users leave for work, to where they go and what transport they use.

If printed and piled up, the pages would measure more than 189ft.

Some 23,731 pages worth of data were reportedly collected on one individual over just a fortnight, which would reach 7ft 9in if physically stacked.
(Charlie Parker. Google collects enough data on you to fill an 8ft stack of paper every TWO WEEKS… then it flogs the info to the highest bidder. The Sun. April 22, 2018.)


このような内容について大体想像している人も多いかもしれませんが、ある意味フェースブックよりもグーグルの方が我々個人に関するデータをより多く保持していると考えた方が良いかもしれません。

さて、記事のタイトルで使われている、"flog"という見慣れない動詞に着目しましょう。

"flog"という動詞の基本的な意味は、ムチや杖で叩く、という意味なのですが、イギリス英語の俗語としては、


売り飛ばす


という意味で使われるようです。

「売り飛ばす」という表現自体乱暴な表現ですが、大抵の場合、不正に取得したもの、たとえば盗んだものなどを「売り飛ばす」と言ったりしますが、この"flog"も単に"sell"ということではなく、


to sell (something, such as stolen goods) illegally
(Merriam-Webster Dictionary)


ということです。

記事の本文中は、"sell"という表現が使われているのですが、記事のタイトルで敢えて"flog"という俗語表現を用いたのは、どぎつい表現で目立たせる意図があるのでしょう。

グーグルは我々の個人情報を収集して勝手に業者に売り飛ばしている、というのが趣旨です。データを売って儲けるなら、その取り分のいくらかをユーザーに払え、ともあります。

このブログサービスもグーグルの提供するサービスの1つですが、はてさて・・・。


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