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2018年4月25日水曜日

tipsy

お父さん、お酒くさ〜い、というのはまあその通りなんですが、単にアルコール臭いというのではなく、口腔衛生学的な観点からもアルコールはよろしくないそうです。

お酒を飲まない人に比べて、大酒呑み(heavy drinker)の人は口内バクテリアのバランスが崩れているのだそうです。


Booze can make you tipsy. The same goes for the balance of bacteria in your mouth, which has potentially serious health consequences.

Researchers report that compared to teetotalers, men and woman who have more than one alcoholic drink a day have more harmful oral bacteria linked to gum disease, heart disease and cancer.

The study, led by epidemiologist Jiyoung Ahn of NYU Langone Health in New York and published in Microbiome, is based on a pair of large surveys involving more than 1,000 people that included data on drinking habits and oral samples.
(Joe Dziemianowicz. Alcohol is throwing off the bacteria balance in your mouth. New York Daily News. April 24, 2018.)


引用した記事の冒頭の表現で、


Booze can make you tipsy.


とありますが、"tipsy"というのは酒によってふらついている状態、千鳥足のことを意味しています。

続く部分で、


The same goes for the balance of bacteria...


とは、口内バクテリアのバランスが崩れる、ということを言っているのですが、酔っ払いがバランスを崩すことと掛けて、しゃれが利いています。

"tipsy"という単語について、もう少し見てみましょう。

語源欄を見てみると、"tip"という単語に関連があるか、もしくは"tipple"からの逆成とありました。(ランダムハウス英和辞書)

"tip"の動詞の意味に、傾ける、ひっくりかえる、転倒する、というものがあり、なるほど"tipsy"とつながります。

"tipple"の方はどうでしょうか。こちらは、強い酒を飲むという意味だそうですが、さらに遡って、酒場の主人、バーテンダーを意味するtipelerという中期英語に因むようです。この意味は、現代も"tippler"という単語に引き継がれています。

"tip"という単語にもかつては酒の意味があったそうですが、酒の入ったグラスを傾けることから連想されたのか、あるいは酔ってふらついたり転倒したりすることから連想されたのか、いずれにしても興味深い語源ではあります。


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