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2019年11月8日金曜日

heckle

昨日取り上げた記事と同じ話題ですが、ワシントンポスト紙からの引用です。


The 25-year-old lawmaker was just 40 seconds into her speech about the dire importance of stricter climate change policy when a heckle rang through the mostly empty hearing room.

“In the year 2050, I will be 56 years old; yet, right now, the average age of this 52nd Parliament is 49 years old,” said Chlöe Swarbrick, a member of the New Zealand Parliament, emphasizing that the burden of dealing with a climate crisis will fall on her generation and those who come after.

As she spoke, one of her colleagues jeered at her age, shouting something indiscernible from his seat. With devastating concision, and like legions of teens on TikTok before her, Swarbrick replied without missing a beat: “OK, boomer,” she said, then continued her remarks.
(Reis Thebault. ‘OK, boomer’: 25-year-old lawmaker shuts down heckler during climate change speech. The Washington Post. November 6, 2019.)


今日取り上げたいのは、


heckle


という単語です。

辞書を引くと、


(演説者・役者・演奏者などを)ぶしつけな質問で困らせる、野次り倒す;妨害する
(ランダムハウス英和辞書)


と載っています。

昨日の朝刊を読んでいたら、日本の国会での与野党論戦が記事になっていて、その記事では、「不規則発言」という、これまた日本語特有の可笑しな表現が使われていました。

さて、この"heckle"という単語の語源ですが、名詞の"heckle"(hatchel、またはhackleとも)はそもそも麻を梳くために用いる櫛のことを指していたことに由来するそうです。

この麻を梳く櫛というのは、我々が髪を梳く櫛とは違っており、ちょっとやそっとでは梳くことが難しい麻を処理するため頑丈な作りになっています。

つまり櫛の目が荒いということですが、そのことから「手荒な扱いをする」という含意を持つようになり、野次るという意味に発展したようです。

同じく野次るという意味では以前取り上げた、"jeered"という単語も記事に出てきますね。


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