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2021年10月28日木曜日

Does the bear shit in the woods?

英語には面白い表現があるものです。

"Does the bear shit in the woods?"という言い回しをご存知でしょうか?

小説を読んでいたところ出くわしました。


'Can you do it?'
'Take it easy, sure I can. Does a bear shit in the woods?'
(Stephen King. Rita Hayworth and Shawshank Redemption.)


直訳すると、「クマは森の中でう〇ちをするか?」、となります。

この疑問文の答えは、"Yes."でしょう。("No."とする理由が見当たりません。)

つまり、当たり前のことを聞いている訳で、このフレーズは、問いかけに対して、「そんなことは当然だ」、「当たり前だ」、「もちろん」、という強い自信を示す受け答えの仕方なのです。

ランダムハウス英和辞書にもこのフレーズが載っていたので、少し驚きました。

ところで、上記の引用の他、もう一か所、同じようなフレーズが出てくるくだりがあります。


'You funcking-A. I don't need any smart wife-killing banker to show me where the bear shit in the buckwheat.'
(ibid.)


今度は、


where the bear shit in the buckwheat


というフレーズなんですが、"bear"、"shit"、という単語が先のフレーズと共通しています。

"buckwheat"とは、蕎麦の実のことです。ここでは、恐らくは、蕎麦の実の中に紛れているクマの糞(がどこにあるか)、ということだろうと思われます。

蕎麦の実みたいに小さな粒にクマの糞(実際に見たことはありませんが)が混じっていたら、誰でも分るでしょう。つまり、明白。

従って、ここでは敢えて説明するまでもない明白な事、という意味合いを帯びているものです。

先の引用部分を解釈すれば、「そんな明白なことをわざわざ説明したり、教えてもらわなくても分かっている」、というくらいになります。



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