クリスマスの週末、私も家族へのプレゼントを調達しに、駅前の繁華街へ。
とある商業ビルの地下で行列ができているのを見ました。人気のあるファーストフードチェーンでクリスマスディナーのチキンを買うお客さんの列でした。
そう、ご存知のケンタッキーフライドチキン(KFC)です。
CNNで、如何にしてKFCは日本のクリスマス文化に溶け込んだか、という記事を興味深く読みました。
Christmas was, and still is, a secular holiday in Japan -- a country where less than 1% of the population identifies as Christian -- and in the 1970s many people didn't have established family Christmas traditions.
(Kate Springer. How KFC became a Christmas tradition in Japan. CNN. December 22, 2022.)
当ブログでも「クリスマスシーズン」、「クリスマスを考える」、というタグを付けて、クリスマスにまつわる単語や表現を取り上げてきました。
多分それらの投稿でも、日本のクリスマスというのは商業イベントである、と何度かコメントしているように思います。
上記の引用にもありますように、キリスト教徒でもないほとんどの日本人にとって、クリスマスは、
a secular holiday
なのです。
"secular"とは、世俗的な、という意味で、ラテン語saeculumに由来します。ラテン語のsaeculumは、世代とか世紀を指し、フランス語のsiècleもこれに由来するのですが、俗世という意味合いがあって、宗教的な信心とは対極にある概念です。
KFCがクリスマスの定番として日本に浸透した背景については、マーケティング以外の何ものでもない、ということは敢えて付け加えることもないのですが・・・。
Some reports say that Takeshi Okawara, who managed the country's first KFC and later became CEO of KFC Japan, falsely marketed fried chicken as a traditional American Christmas food to drum up sales.
But according to KFC Japan, Okawara went to a Christmas party dressed as Santa. When the kids loved it, he saw a business opportunity.
(ibid.)
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