ツイッターCEOのイーロン・マスク氏は自身の辞職の是非を問う投票をツイッター上で呼び掛け、辞職すべしとの票が過半数を超えたそうです。
同氏は投票結果に従うとの意向を事前に表明していましたが、投票結果を受けての去就についてはまだ明確にしていません。
Twitter users have voted in favour of Elon Musk stepping down as the platform's chief executive after the billionaire ran a poll on his future.
A total of 57.5% voted "yes" after Mr Musk asked his 122 million followers whether he should stand down.
Mr Musk, who bought Twitter for $44bn (£36bn), said before the poll closed that he would abide by the result.
(中略)
In the past Mr Musk has obeyed Twitter polls. He's fond of quoting the phrase "vox populi, vox dei", a Latin phrase which roughly means "the voice of the people is the voice of God".
(Elon Musk: Twitter users vote in favour of boss resigning. BBC News. December 18, 2022.)
ツイッター社を買収して以降、様々な「改革」に取り組み、氏の奇矯な発言とも相俟ってマスコミに取り上げられることも多く、混乱をも引き起こして来ましたが、自身の続投を民意に問うことを決意させた背景には何があったのでしょう?
記事中、元社員の匿名のコメントによれば、株主や投資家の圧力があるのではないかという見方があるようです。
A former Twitter member of staff, who left the company recently, told the BBC that Mr Musk was "showing himself to be the incompetent fool we all knew he was".
Speaking on condition of anonymity, they added: "His investors are surely looking at this now and questioning whether he was the right horse to back."
(ibid.)
上述したように、同氏の強烈なリーダーシップは混乱も引き起こす、一種奇矯なものがあり、
questioning whether he was the right horse to back
というのもむべなるかなというところではないでしょうか。
特に、同氏がツイッター社CEOに就任して以降、テスラ社の株価が下落しているという事実もこのような見方を裏付けていると言われています。
さて、ここで、"right horse to back"という表現が出てきますが、
back the wrong horse
という慣用句が辞書には載っています。
"back the wrong horse"とは、競馬で負けてしまう馬にお金を賭けてしまうことを言います。つまり、失敗した、判断を誤った、という意味合いです。
投資家や株主にしてみれば、マスク氏のCEOとしての手腕に見込み違いを感じているというのが実情なのかも知れません。
株主や投資家にしてみれば株価を上げてもらわないことには、賭ける馬(CEO)を間違えた、ということになりますからね・・・。
こうして見ると、超富裕層ともてはやされるマスク氏も株主や投資家にとっては駒のひとつに過ぎないのかという気さえしてきます。
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