2020年にミネソタ州でGeorge Floydさんが警官に拘束され死亡しました。Floydさんの首を脚膝で押さえ付けて窒息死させた警官は殺人罪などに問われ有罪となり、Black Lives Matter運動を全米、また世界的に引き起こすきっかけとなったものです。
22年と6ヶ月の実刑が確定したDerek Chauvin被告の弁護士は再審を求めて上訴するようです。
CNNの記事から引用です。
Derek Chauvin, the man who killed George Floyd, will take the appeal of his state murder conviction to the Supreme Court after Minnesota’s top court denied the request to hear his petition.
“We will petition the United States Supreme Court via a Writ of Certiorari and ask them to review the lower court’s decision on behalf of Mr. Chauvin,” attorney Gregory M. Erickson said in a statement Wednesday.
(Derek Chauvin to appeal to the US Supreme Court after Minnesota’s high court declines to review his state murder conviction. CNN. July 19, 2023.)
Chauvin被告の弁護士はミネソタ州裁判所が被告による請願を棄却したことなどを不服として最高裁に上訴するということのようですが、記事中、
via a Writ of Certiorari
という言葉が出てきます。
"Writ of Certiorari"とはなんぞや?ということなのですが、いかにも法律用語、またラテン語という感じがします。
"writ"は命令(書)のことで、"certiorari"とは事件(書類)移送命令書、という意味で、上級裁判所が下級裁判所に命じるものなんだそうです。(研究社新英和大辞典)
"certiorari"はやはりラテン語で、意味的には"to be informed"という説明が見えます。
ラテン語のスペルからは英単語の"certain"、あるいは"certify"が見てとれますね。
米国の裁判や法律について詳しいことは分かりませんが、"certiorari"においては上級裁判所(ここでは最高裁)がその裁量により下級審の見直しをするということのようです。
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