なかなか終わらないイランとアメリカの戦争です。イランの核放棄、ホルムズ海峡の封鎖解除などを条件に停戦と戦争終結の交渉が継続しているとされます。交渉は上手く進んでいる、まもなく双方が合意できる見込みだ、などといったトランプ大統領のコメントが報じられながらも一向に戦争終結とはなりません。
昨晩夕食を摂りながらニュースを聞いているとやはりこの話題。交渉がほぼ最終段階にあり間も無く妥結する見込み、といったトランプ氏の発言回数はここ1〜2ヶ月くらいの間に36回(!?)に上るということです。これではオオカミ少年ではないかと。
一方、ヴァンス副大統領はCBSニュースのインタビューにおいて、戦争終結の見込みについて述べ、トランプ氏とは異なる見方を示したということです。曰く、数日のうちに終結とはならず、数ヶ月はかかるだろうということらしいです。
このような報道を見るにつけ、交渉で有利に立っているのは果たして米国なのか、それともイランなのか、と疑問に思えてきます。
CBSニュースのインタビューでも同様の疑問がヴァンス氏に呈された模様です。
Elsewhere during his CBS Sunday Morning interview, Vance was asked if Iran was “stringing President Trump along,” knowing that the unpopular war and the high gas prices it has caused will be politically damaging for him and the GOP in the midterms.
“No, I don’t think so. Again, I think their system takes a long time to reach consensus,” Vance said.
(Ewan Palmer. JD Vance Makes Embarrassing Confession About Trump’s Failed War Boast. Daily Beast. June 10, 2026.)
インタビューでは、
Iran was “stringing President Trump along”
ではないかと問われたとあります。ここで使われている"string along"という動詞のフレーズですが、複数の意味合いがあるようです。American Heritage Dictionaryでは、
string along
Informal
1. To go along with something; agree.
2. To keep (someone) waiting or in a state of uncertainty.
3. To fool, cheat, or deceive.
とあり、3つの意味があります。いずれも意味が全く異なるように見えます。
しかし、引用した記事や辞書に見る"string along"の用例を読むと、このフレーズの意味合いはこれら3つの意味合いが微妙にブレンドされたものであるように思えます。
つまり、"string along"の意味するところは、ちょうど米・イランの交渉の状況に似て、イランは合意すると見せかけながらそれを引き伸ばして待たせ、また一方では米国や同盟国への攻撃を継続するなど騙し討ちや欺きを働いている、ということではないでしょうか。
"string along"には、その気があると見せ掛けて、相手を宙ぶらりんの不安な状況に置くというという意味もあるそうです。この意味合いも含まれるならば、交渉で上手を取っているのは米国ではなくイランだということになります。
尤も、ヴァンス氏は否定していますが。
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