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2013年8月13日火曜日

民間語源特集(2) ― kickshaw

今週は民間語源(folk etymology)のテーマでお届けしています。

2日目の今日は、"kickshaw"という単語を取り上げたいと思います。英和辞書を引くと、


(特に前菜として出る一口程度の)凝った料理,珍味
見てくれだけのおもちゃ


という意味が載っています。

以下は用例ですが、この単語の語源についても触れているものです。


In March or April one might have' a dish of Pease', but otherwise potatoes were the sole representative of the vegetable world. May and Rabisha both also included the smaller 'made dishes' in the French style, often referred to as 'kickshaws' from the French quelque chose (literally 'something', meaning a trifle).
(Anita Guerrini. History Today. 2011.)


お分かりのように、quelque choseというフランス語(英語で言えば"something")がその発音に近い形で、"kickshaw"という英単語のスペルに置き換えられたものです。

英語の中には、外国語の発音になるべく近いような形で自国語の単語(スペル)に置き換えたものが多くあります。

例えば、日本語の大根はローマ字スペルで"daikon"になりますが、diconeやdycone、といったスペルが見られるのもそうです。


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