今週の特集は、民間語源による単語です。
4日目の今日取り上げる単語は、"penthouse"(ペントハウス)です。ホテルの最上階にある超高級スイートルームや、マンション最上階の特別仕様の一角を思い浮かべます。
American Heritage Dictionaryの語源解説によると、"penthouse"という単語は“かなり出世した単語”なのだそうです。
語源的にはラテン語のappendere(今日、英単語のappendixなどにもなっています)に遡ります。
つまり、"penthouse"とは元々はメインの建物に付属した構造物、せいぜい納屋程度のものに過ぎませんでした。古フランス語でapentizという単語がそのような構造物を意味していました。
その後、中期英語の時代になると、語頭のa-が脱落した、pentisという単語が、そのような納屋とか小屋の意味で用いられるようになります。そしてそのような小屋が通常傾斜した屋根を持っていたことから、フランス語で傾斜(スロープ)を意味するpenteという単語と結び付けられるようになったそうです。
ここにきて、傾斜した屋根のある小屋、ということで、penthouseという単語が誕生します。
"penthouse"が現代のようにアパート最上階にある特別室を指すようになったのはごく最近、1921年頃からだそうです。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿