今週のテーマ、登山の用語の3日目です。
今日は、"carabiner"を取り上げます。登山を楽しむ方には“カラビナ”という単語は聞きなれたものだろうと思います。私はあまり登山をやったことがないので知りませんでした。田部井さんの本の中で、“カラビナ”が出てきたときも、何のこと?と分かりませんでした。
カラビナを知らない人も、百聞は一見に如かずと言いますから、実物を見ればすぐに馴染みのあるアレのことだと分かります。皆さんも1つや2つお持ちでしょうか。私が持っているものは全て"Not for climbing"の刻印があります。本格的な登山には使えない、ということですね。
さて、カラビナ(carabiner)も実はドイツ語なのです。ドイツ語では、Karabinerharken、と言います。
昨日のアイゼンがドイツ語のSteigeisenに由来するのと似ていますが、カラビナもKarabinerharkenの前半部分だけを取ってきた単語です。
Merriam Webster Dictionaryの定義を見てみましょう。
an oblong metal ring with one spring-hinged side that is used especially in mountain climbing as a connector and to hold a freely running rope
語源欄を見てみると、
German Karabiner, short for Karabinerhaken, literally, carabineer's hook
とあり、Karabinerharkenとは、carbineer(carabineer)が使うharken(hook、フック)という意味です。
carabineerとはカービン銃を持った兵士のことなのですが、その兵士がカービン銃を保持するために使っていたものが登山用に使われ始めたのが由来ということのようです。
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