"Take that!"というフレーズをご存知でしょうか?日本語にすると、“これでもくらえ!”という意味です。英和辞書では、"that"のエントリを見ると載っていると思います。
私はこのフレーズを大学の英語の講義で初めて聞いたのですが、実例にお目にかかることがついぞありませんでした。
今日初めてその実例を目にしましたので、下記に引用します。
Take that, BT: Vodafone and BSkyB mull over broadband tie-up - report
BSkyB and Vodafone have reportedly discussed the possibility of teaming up on a high-speed broadband service.
According to the Sunday Times (paid subscription required), a number of "high-level" confabs have already taken place between the pay-TV company and the mobile carrier.
(Kelly Fiveash. Take that, BT: Vodafone and BSkyB mull over broadband tie-up - report. The Register. January 20, 2014.)
記事のタイトルに使われています。文脈からして、“これでもくらえ!”は、ぴったり当てはまるように思われます。
ところで大学の講義は、"that"はいわゆる遠称、つまり、"this"が近称として近くのものを指す代名詞であるのに対比して、遠くのものを指す代名詞なのに、"Take that!"が“あれ”でもくらえ!ではなく、“これ”でもくらえ!になるのが興味深い、という内容で、言語学(英語学)のイントロダクションとしての挿話であったように記憶します。
たしかに、"Take that!"は、人を殴ったり、打ったりしながら言うようなフレーズであり、“これ”は発話者(つまり殴る側)の拳だったり、手に持っている鞭だったりする訳ですから、近称の"this"が使われず、遠称の"that"が使われているのは奇妙と言えば奇妙です。
2014年1月21日火曜日
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