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2014年11月12日水曜日

アメリカ発、マヨネーズ戦争!? ― mayonnaise

先週11月3日の月曜日はサンドイッチの日でした。ご存知でしたか?

さて、サンドイッチに欠かせない材料の1つと言えば、“マヨネーズ”ではないでしょうか。そのマヨネーズを巡って、アメリカで老舗 vs 新興メーカーの戦いが始まったようです。


WASHINGTON -- A big-money war is brewing over the meaning of America's best-selling condiment: mayonnaise.

The maker of Hellmann's mayo, food giant Unilever, has sued the San Francisco startup behind Just Mayo, an egg-free, mayonnaiselike sandwich spread giving Big Mayo a run for its money.

The global food giant argues that Hampton Creek's Just Mayo is not, as Unilever lawyers wrote, "exactly, precisely, only and simply mayonnaise," as defined by the dictionary and the Food and Drug Administration, which says mayo must include "egg yolk-containing ingredients."
(Drew Harwell. 'M-word' debate spreads as Big Food goes to court on meaning of 'mayo.' Buffalo News. November 11, 2014.)


老舗ブランドというのはHellmann(製造はUnilever)のBig Mayo、新興ブランドはHampton CreekというメーカーのJust Mayo、です。

日本人にマヨネーズ好きは沢山いますが、アメリカ人もマヨネーズが大好きだそうで、2,000億円もの市場があるそうです。

新興のJust Mayoは、卵黄を使っていない、というのが売りなのだそうですが、これに対し老舗のUnileverが卵黄が入っていないようなものはマヨネーズとは呼べない、と異議を唱えているというのが対立の構図です。

Unileverは、Just Mayoが同製品をマヨネーズと称するのは虚偽記載(!?)に相当するとして、製品の回収と、Unilever社の損失を補填すべきと訴えを起こしているそうです。

たしかに、"mayonnaise"を辞書で引くと、その定義には卵黄(egg yolk)の文字が見えます。


a dressing made chiefly of egg yolks, vegetable oils, and vinegar or lemon juice
(Merriam-Webster Dictionary)


ところで、"mayonnaise"はなぜ、"mayonnaise"というのか、ご存知でしょうか?

一説によると、昔々(18世紀)、地中海の島であるミノルカ島にフランスが攻め入ったそうですが、その際に同島の港マオン(Port of Mahon)においてフランス軍の大将が作ったのが始まりとされているそうです。その名も、mahon-naiseだったのですが、これが"mayonnaise"になった、という説です。

これには異論もあるらしく、フランス人が“マヨネーズ”を発明したのではなく、もともとマオンにあったものをフランス人が盗んだのだ、という説もあるようです。

尤も、"mayonnaise"という言葉が実際に現れるのが確認できるのは上記の戦争から50年も後のことであり、これらの説にははなはだ疑わしいところがあるというのが、識者の見方として定着しているようです。


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