"Curiosity killed the cat."という諺をご存知でしょうか?日本語で、“好奇心は猫を殺す”と訳されますが、過剰な詮索を戒める時のフレーズとして使われるものです。
さて、以下の記事ではどうでしょう?
Curiosity Did More Than Kill The Cat. It found water too
For all the people who love to hear of the next great leap for mankind we have this for you. NASA's latest mars rover, the Curiosity, recently found that Mars' Mount Sharp may have been formed in a lake millions, if not tens of millions of years go.
(Deborah Grace. Curiosity Did More Than Kill The Cat. It found water too. Pioneer News. December 10, 2014.)
記事のタイトルに注目です。ここでの"Curiosity"はNASAが火星に展開している火星探査車の愛称です。
つまり、"Curiosity killed the cat."という諺と、火星探査車のキュリオシティ(Mars Curiosity Rover)をかけている訳です。
ところで、この"Curiosity killed the cat."というフレーズですが、元々は、
Care killed the cat.
だったということをご存知ですか?
ここでの"care"は、心配とか憂い、といった意味です。シェークスピアも空騒ぎ(Much Ado About Nothing)の中で用いたのは、"curiosity"ではなく"care"の方でした。
"care"が"curiosity"に取って代わられた経緯には諸説あるようですが、好奇心、詮索好きというのはいつの世もあまり受けの良いものではなかったらしく、好奇心旺盛である猫と結びつけて用いられるようになった、という説が定着しています。
これは、9つの命を持っているといわれる猫でさえ、好奇心で命を落とすことがあるのだ、ということで、戒めるという意図では格好の組み合わせだったということもあるようです。
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