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2014年12月19日金曜日

目の上のたんこぶ ― pain in the a**

まずは引用から。米大手コンピュータソフトウェア会社であるマイクロソフト社に関する記事です。


Microsoft kills its Euro pane in the a**: The 'would you prefer Chrome?' window

Fresh Windows PCs in Europe will no longer offer to install Google Chrome and other web browsers rivaling Internet Explorer.

That change, quietly announced on a Microsoft support website, marks the end of a European Commission-mandated period during which users had to be offered a choice in web browser when they installed Windows or switched on a computer running the OS for the first time.

(中略)

In 2009, Microsoft agreed to include a tool that allowed users in Europe to select from using Internet Explorer or number of rival browsers, such as Opera, Chrome and Firefox. Previously (and in other parts of the world) fresh versions of Windows simply installed IE and set it up as the default app for web browsing.
(Shaun Nichols. Microsoft kills its Euro pane in the a**: The 'would you prefer Chrome?' window. The Register. December 18, 2014.)


マイクロソフト社が自社のOS(ウィンドウズ)で、Internet Explorerをデフォルトのインターネットブラウザにすることで他社製ブラウザの利用を妨げている、ということで独占禁止法に抵触するとして訴えられたというのはよく知られている話かと思います。

欧州では行政当局の指導を受けて、Internet Explorer以外のブラウザもインストールできるよう、選択する画面が表示されるようになっていたそうですが、当局による制限の期間が終了したため、MS社はもはやその必要がなくなったということで選択画面を削除したそうです。

さて、記事のタイトルに出てくる、


Microsoft kills its Euro pane in the a**


の部分に着目しましょう。"a**"は文字をアスタリスクで省略しています。"a"から始まる3文字の英単語は何でしょうか?

"f"で始まるいわゆるFワードにしろ、"a"で始まる単語にしろ大体想像がつきますね。

私が悩んだのは、"pane"の解釈でしたが、これは発音が同じ"pain"と選択画面の"pane"をかけた洒落でした。

つまり、


pain in the a**


ということになります。

"pain in the ass"は“悩みの種”(ランダムハウス英和辞書)という意味です。

MS社にとって欧州の当局から義務付けられたブラウザ選択画面はいわば“目の上のたんこぶ”みたいなものだったのではないでしょうか。

ちなみに、


pain in the neck


という表現もあり、意味は同じです。


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