"residual"という単語は恐らく高校くらいで出てくる単語でしょうか。何となく、数学や化学、サイエンスの響きがある単語だと思います。
"residue"(残余、残留物)という名詞から来ているのですが、要は残っている(モノ)、ということです。
しかしながら、"residual delay"という表現は初めて見るものでしたので、少し違和感がありました。
There were residual delays throughout the BART system Wednesday morning after trains were single-tracked in and out of San Francisco as a result of smoke seen on the tracks, agency officials said.
Normal service was restored through San Francisco about 8:45 a.m.
(Henry K. Lee. Residual BART delays after smoke seen on tracks. San Francisco Chronicle. December 3, 2014.)
引用した記事は鉄道(BARTはサンフランシスコエリアの路線名)の運行状況に関するものです。
首都圏に住んでいる方は嫌というほど経験されていると思いますが、都市部において鉄道ダイヤが乱れることはよくあることです。
"residual delays"は想像するに、ダイヤが乱れる原因となったトラブル自体は解消したものの、遅れがまだ残っている、ということであろうと思われます。
残っている、と言ってもいいのですが、どちらかと言えば、まだ続いている、というニュアンスではないかと思います。
サイエンスの響きが強い"residual"のこうした用法がどれくらいあるのか、コーパスで検索してみましたが、あまりそれらしき用例を見いだせません。"residual delays"についてはコーパスでは用例がヒットしなかったのですが、関連記事においては"residual delays"が見られるので、ある程度定着した表現かと思われます。
Residual Delays And Packed BART Trains After Small Fire Reported Near Embarcadero Station In San Francisco
(CBS News. December 3, 2014.)
ググってみると"residual delays"はやはりある程度定着しているようです。
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