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2020年10月20日火曜日

in silico

記事の引用からどうぞ。


As scientists around the world race to find a treatment for the coronavirus, a young girl among them stands out.

Anika Chebrolu, a 14-year-old from Frisco, Texas, has just won the 2020 3M Young Scientist Challenge -- and a $25,000 prize -- for a discovery that could provide a potential therapy to Covid-19.

Anika's winning invention uses in-silico methodology to discover a lead molecule that can selectively bind to the spike protein of the SARS-CoV-2 virus.
(Alaa Elassar. This 14-year-old girl won a $25K prize for a discovery that could lead to a cure for Covid-19. CNN. October 19, 2020.)


世界中の科学者、製薬会社が新型コロナウィルスのワクチン開発にしのぎを削る中、14歳の少女の発明が注目を集め、賞を獲得したというニュースです。

テキサス州出身の若い才能の発明は、


in-silico methodology to discover a lead molecule that can selectively bind to the spike protein of the SARS-CoV-2 virus


だそうです。

この"in silico"というフレーズはあまり目にすることはありませんが、コンピュータのプログラム、またそれによるシミュレーションモデルによって、という意味の形容表現です。

"silico"はシリコン(silicon)のことですが、ラテン語風に"in silico"としているのは、"in vivo"や"in vitro"といった、科学論文のコンテクストで使われることが多いフレーズにならったものだそうです。

いわゆる新ラテン語と呼ばれるもので、ラテン語が使われていた古代ローマの時代にはコンピュータはありませんでしたし、シリコンなる物質も知られていなかったと思われますから、"in silico"なる表現は20世紀のものであり、Merriam-Websterによれば初出は1992年とあります。



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