Can I give you a second helping?
お代わりはいかがですか?と言う時の表現です。
Help yourself.
ご自分で(お好みの量を)取ってお食べ下さい、というような意味です。
"help(ing)"が日本語の「お代わり」や「食べる」の意味で使われるこれらの表現を習うのは高校英語だったでしょうか?
深く考えることも無く丸暗記するのが学校英語の良くないところ、などと身勝手な教育批判を展開するようで恐縮ですが、ヘルプ(助け)が何故「お代わり」にもなるのか、不思議に思いながらも説明してもらったことはなかったように記憶しますし、調べることもしていませんでした。
Online Etymology Dictionaryによれば、"help"のこうした意味はフランス語servir(=serve)と関係があるそうで、"helping"が食べ物や飲み物の「一杯分」の意味で使われるようになったのもこれに関連しているそうです。
ところで、下記の記事で使われている"helping"はちょっと奇異に感じられます。
DERIDDER, Louisiana – The city of DeRidder, Louisiana, has seen better days, as it continues on the road to recovery after the double-helping of hurricanes this season.
Resilient as ever, the community has not let Laura, nor Delta, dampen its spirits.
Instead, the people of DeRidder have decided to turn their lemons into lemonade – or hurricane debris into Halloween decorations.
In a city known for its trees and contributions to the forestry industry, Hurricane Laura brought devastation at the end of August. Where those tall pines once stood there are now only stumps. As trees and limbs were removed from yards and homes they were stacked tall on the side of the roads for the debris pickup to grab.
(Lauren Blankenship. From stumps to 'stumpkins': Louisiana city turns hurricane damage into Halloween decorations. USA Today. October 22, 2020.)
"double-helping" (of hurricanes)とは、ハリケーンの直撃を2度受けた、という意味でしょう。
被害甚大に違いありませんが、それを"helping"で表現するというのはちょっと変わっているなと思いました。
果たして、"helping (of)"に続く名詞としては、当事者にとって望ましくないものもあり得るのでしょうか?
こういう時はコーパスが役に立ちます。
結論から言うと、あまり目立った用法ではありませんが、そのような例がないわけではありません。
Bankruptcy court documents give the most detailed account yet of how a building swirl of negative economic factors, a crushing debt load and a helping of bad luck converged to bring the $54 billion company to its knees.
(Houston Chronicle, 2009)
何故か、日本語で「見舞う」という表現を思い浮かべました。
入院する人を「見舞う」という場合と、被害に「見舞われる」というような表現が"help(ing)"と使われ方の面で似ているかもしれません。
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