NYCで新しく建てられるビルでガス設備を禁止する法案が可決されたと報道されています。
温室効果ガス削減を意図したもので、ガス設備から電化設備への移行を促す狙いがあるようです。
NYCの高層ビル群が頭に浮かびますが、これらのビルの空調等の設備による二酸化炭素の排出が全体の7割を占めるとされています。
The Big Apple just became the biggest city yet to say goodbye to gas hookups in new construction. New York City Council passed a bill today that prohibits the combustion of fossil fuels in new buildings, effectively phasing out the use of gas for cooking and heating.
Addressing building emissions is critical to New York City meeting its climate goals; they’re responsible for 70 percent of the city’s greenhouse gas emissions.
(Justine Calma. New York becomes largest US city to ban new gas hookups -- It’s the biggest city yet to do so and a bellwether for the rest of the US. The Verge. December 15, 2021.)
この記事を最初に読んだ際に、"gas hookups"とある部分が引っ掛かったのですが、いわゆるガス等の配管設備のことを指しているというのが辞書を引いて分かったという次第です。
"hook (up)"とは、鉤で引っ掛ける、吊るす、ホックに掛ける、という意味ですが、"hookup"という名詞で、
(電気・水道・下水などの)配線(配管)設備
(ランダムハウス英和辞書)
という意味で使われるのです。
"hookup"とは、もともとは鈎針で編み物をすることを言ったもののようです。
その後、ラジオ、テレビが音声や画像を受信できるよう配線することを"hookup"と表現するようになり、更に発展して、友好関係の構築といった意味でも使われるようになっています。
何でもないような単語ですが、意味合いの変遷というか、発展というか、その辺りが興味深いと思います。
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