いよいよ大晦日、2021年が暮れようとしています。明日から新年、多くの家庭で年越しと新年の準備に忙しくされていることと思います。
この時期に食べるものには縁起を担いだものが多いですよね。
健康や長寿、商売繁盛を祈念して食べるものを選ぶのは世界中どこでも同じ。
USA Today紙の記事で特集しているのを興味深く読みました。
Some foods are just plain lucky to eat on New Year’s Eve. What associates these dishes with good fortune, exactly? That’s tough to pinpoint, but much of the answer has to do with symbolism and superstition.
(中略)
Round foods resemble coins and money, Pelaccio says. Eat these symbolic foods, many believe, for a financially successful new year.
(中略)
If you eat peas with greens and cornbread, then that's even more auspicious, what with green being the color of money and cornbread calling to mind gold.
Black-eyed peas are served with rice in the traditional Southern U.S. dish called “Hoppin’ John” for New Year’s Eve.
(Carly Mallenbaum. Lucky New Year's foods: Black-eyed peas, grapes and noodles promise prosperity. USA Today. December 30, 2021.)
色んな食べ物を取り上げていますが、最初に出てくる上記引用部分が豆類です。これは日本も同じですね。マメに生きられます様に、という語呂合わせで、黒豆をお節料理に食すのが伝統です。
欧米でも豆類は縁起が良いようで、丸い豆類をコイン(お金)に見立てて、豊かさ、経済的繁栄を祈念するのだそうです。さらに、つけ合わせとして、緑の野菜(グリーンはお金の色)、コーンブレッド(黄金)が縁起が良いのだとか。甚だ実利的ですね。
新しい年を迎えるにあたって、"auspicious"という単語を取り上げたいと思います。
縁起が良い、というような意味合いですが、この単語はラテン語auspexから来ており、鳥を意味するavis、見るという意味のspecereから成り立っています。
かつて古代ローマでは、卜占官(英語でauspex、またaugur)と呼ばれる官吏が任命され、鳥とその飛翔を見て物事の吉兆を占うということをしていたそうです。特に重大な事業などに着手する前にはこの占いが重要視されたそうで、ローマ建国の場所を決定するにあたっても卜占官の見解が重要視されたそうです。
2022年が良い年になりますよう。
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