故エリザベス女王の棺がウェストミンスターホールに安置され、国民の弔問がテムズ川沿いに長い列をなしていると報じられています。
昨日取り上げた記事ではその長さ、約5キロということで、それだけでも驚きでしたが、今日読んだところでは更に延びて7.5キロということです。
この長い行列は、"The Queue"、また、ロンドン市内の鉄道路線に模して、"Elizabeth line"とも呼ばれ始めたようです。日増しに長くなる行列に対して、イギリス政府は行列の状況をリアルタイムで伝えるトラッカーを出しているそうです。
ということで、今日の1語は、
queue
です。
We are talking, of course, about the queue which Britons must join in order to pay their respects to Queen Elizabeth II. This is not an ordinary line. It has taken on symbolic meaning, a ritual to be undertaken, an embodiment of the national mood. It is, in short, The Queue.
It snakes from Westminster Hall, where the late monarch's body is lying in state, for miles along the south bank of the River Thames. It stretches past landmarks such as the London Eye (constructed at the turn of the millennium), the Royal Festival Hall (opened in 1951, the year before Princess Elizabeth's accession to the throne) and the Globe theater (a throwback to a previous Elizabethan age). Plans are in place for it to be as long as nine miles, or 14.5 kilometers.
(Ivana Kottasová. The Queue to end all queues: Brits do what they do best as they pay respects to Queen. CNN. September 15, 2022.)
"queue"という単語はフランス語cue、更に遡るとラテン語caudaですが、これは尻尾(tail)の意味です。
報道によれば、国葬が行われる19日月曜日までの丸4日間は、24時間弔問を受け付けているということです。果たして行列待ちをしている全ての人が女王との最後のお別れをすることができるのか気になるところですが、並んでいる人の中には、ウェストミンスターホールに辿り着くのが目的というよりも、列に加わることでこの歴史的な瞬間を共有したいという思いの人もいるようです。
"The Queue"は最長で14.5キロを見込むそうですが、最後尾を示す担当者の設置はもちろんのこと、割り込みや混乱が起きないように、人員を配置したり、リストバンドで管理するなど、大変なことになっているようです。
ギネスレコードに載る予定は無いそうですが、未だかつてない行列("The Queue to end all queues")は女王の逝去とあわせて後世に語り継がれることでしょう。
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