アメリカ大統領選を前に、民主、共和の各候補であるバイデン大統領とトランプ元大統領の初の直接対決となる討論会が来週6月27日に予定されています。
CNNの記事によれば、討論会における両候補者の位置取りやどちらが締め括りの発言をするかはコイントス(coin flip)で決めるのだそうです。
Former President Donald Trump will get the final word when he debates President Joe Biden on CNN next week, after a coin flip to determine podium placement and the order of closing statements.
(Eric Bradner. Trump gets the final word at CNN debate after coin flip. CNN. June 20, 2024.)
ご存知と思いますが、コイントスとは硬貨を放り投げて着地した際に、表が上か、裏が上か、を予測して、それを当てた方に選択権を与えるというものです。
今回、バイデン氏側がコイントスで「裏」と言い、その通りになったという事で、バイデン氏は視聴者向かって右側の位置取りを希望したということです。
この結果トランプ氏は左側になるということなのですが、代わりに締め括りの発言をする権利を得たということのようです。
さて、日本語では「コイントス」と言いますが、記事では、"coin flip"ですね。
もちろん、"coin toss(ing)"とも言います。
また、別の表現として、
heads or tails
ともいいます。
このコイントスで物事を決めるやり方というのは古代ローマからあるらしく、Lewis & Short Latin Dictionary(Oxford)によると、
capita aut navia
という遊びが若者の間で行われていたそうです。
ローマのコインは表にヤヌスの頭部(caput)のレリーフ、裏に船(navia)というデザインだったからだそうです。
以前取り上げた、"Heads we win, tails you lose."もご覧下さい。
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