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2026年7月9日木曜日

shore

ニューヨーク・マンハッタン。そに都心も都心、ミッドタウンに建つ高層ビルの柱が折れ曲がっているのが発見され、倒壊する危険性もあるとして騒動になっています。

問題の高層ビルは1970年代に建てられたもので、大手製薬会社の本社ビルだったそうですが、一般市民の居住するアパートにリノベーションする工事が進行中であったということです。その工事中、中層階の柱がくの字に折れ曲がっているのが発見され今回の騒動に。

この騒動で、周辺道路は一時封鎖され、近隣のビル居住者にも退避勧告が出される始末となりましたが、折れ曲がった柱に支えを施す緊急工事が行われ、当座の危機を凌いだとのことです。


MIDTOWN EAST, Manhattan (WABC) -- Evacuation and frozen zones have shrunk as efforts to stabilize an under-construction high-rise in Midtown Manhattan continued on Tuesday night.

The installation of temporary shoring has begun at a high-rise at 235 E. 42nd St. after a structural column buckled on the 21st floor, said Department of Buildings Commissioner Ahmed Tigani in a Tuesday evening update.
(Midtown Manhattan buildings evacuated after columns found buckling at high-rise construction site. ABC7 New York. July 8, 2026.)


さて、今日取り上げる1語ですが、


temporary shoring 


とある部分の"shore"という動詞です。柱で支える、つっかい棒で支持する、という意味ですが、"shore"という単語からは海岸、岸の意味が最初に思い浮かぶのではないでしょうか。

海岸の"shore"とつっかい棒の"shore"は辞書では別々の見出し語となっており、語源も別語源となっています。どちらもゲルマン語系ではあるのですが、海岸の"shore"は印欧祖語で切り取る(cut)ことを意味するsker-に遡るようです。陸と海を隔てる、すなわち「カットする」部分が海岸(shore )である、という訳です。

一方の、つっかい棒の"shore"は中期オランダ語の語源までしか辞書には見えません。支えるという意味のオランダ語がそのまま引き継がれてきたもののようです。

印欧祖語sker-(つまり、cutの意)は、切るという意味の動詞"shear"の語源でもあります。この動詞"shear"の過去形はご存じのように"shore"であり、少々ややこしいですね。



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