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2026年7月21日火曜日

circuit breaker

辞任した英首相スターマー氏の後任に、バーナム氏が就任しました。

バーナム新首相は、バッキンガム宮殿を訪問し、チャールズ国王から組閣の命を受けると、財務や外務の主要閣僚を指名し、首相官邸前でスピーチをしたとのことです。


ANDY Burnham has promised to deliver a “circuit breaker for Britain” – but said the blueprint for his 10-year vision will not be unveiled until later this year.

The new Prime Minister pledged immediate help with the cost of living, saying families would get “some breathing space” from tomorrow when he unveils his first measures and explains “how we pay for them.”
(Martina Bet. 'NEED TO BE BETTER' Andy Burnham vows ‘this is a circuit breaker’ in first speech as PM – but we have to wait until later this YEAR for plan. The Sun. July 20, 2026.)


Burnham首相の発言中、


circuit breaker


という言葉が出てきます。"circuit breaker"とは電気のブレーカーのことですが、英国民に向けられたこのスピーチにおける意味合いはどういうものなのでしょうか?

辞書を引いてみますと、電気のブレーカー(回路への過電流を防ぐための遮断の仕組み)の意味の他には、株式市場における株価の急激な変動を規制する措置という意味合いが載っていますが、スピーチの中身にはそぐわないようです。

ところが、手元にあるランダムハウス英和辞書を引いてみると、


(低所得者などに対する)財産税控除措置


という意味が載っており、恐らくはこのことなのだと悟りました。

上に引用した記事を読んでみますと、"cost of living"といった国民生活に関わるキーワードが出てきます。イギリスでは路上生活者も増加しているそうで、低い家賃の公営住宅を拡充する施策なども含まれているそうです。

そうしますと、"circuit breaker"というのは低所得者向けに税を緩和する措置のことを指すのであろうと合点がいきます。

インターネットで"circuit breaker"と"tax"(税)というキーワードで検索すると、"circuit breaker"とは英国に限らず米国などにおいても、低所得者に対する税の緩和措置(還付等)を指す用語であると分かります。ウィキペディアの解説によりますと、ブレーカーが過電流を防止するものであるように、税における"circuit breaker"とは低所得者層を過度な税負担から守るためのものであるとしています。

新首相のスピーチにはこれまでの政治が国民に寄り添うものではなかったことへの反省が滲んでいます。


“I know people at home are fed up with politics. I hear you and I want to be honest with you – we have not been good enough, and we need to be better. We will be. We will make this moment a circuit breaker for Britain, bringing forward the biggest changes in the last 40 years – a new political model and a new economic model."
(ibid.)


上記はBurnham首相の発言をそのまま引用したものですが、失政に耐えかねた国民を苦しみから解放したいとの意思表明が"circuit breaker"という言葉に込められているように思われます。


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