土木作業員が重機の油圧ショベルを同僚の頭部にぶつけて殺害した罪に問われているというニュース記事の引用です。
「油圧ショベル」と書きましたが、記事では、
hydraulic grapple
とあり、日本語でも「グラップル」とカタカナ表記するもののようです。いわゆるショベルカー、パワーショベルのアームの先についている土を掘り返す爪の付いたアレは「バケット」というらしく、「グラップル」というのは鉤爪が対になっていて、モノを掴み持ち上げるためのものを言うようです。今日の学びでした。記事をどうぞ。
A Minnesota man is accused of crushing his co-worker’s head with a hydraulic grapple while the pair were “f------ around” during a tree-trimming job, killing the 26-year-old co-worker.
Christopher Boone Crimmins, 34, is charged with second-degree manslaughter, accused of operating a truck-mounted hydraulic grapple that closed on his co-worker’s head.
(Minnesota man charged in death of co-worker crushed by hydraulic grapple in prank gone wrong. NBC News. August 24, 2026.)
作業員はこの「グラップル」で同僚と悪ふざけをしていたようなのですが、まさか本当に頭に当ててしまうとは思っていなかったようです。
さて、油圧式「グラップル」などというものを知らなかった小生は最初、"grapple"という単語が何を指すのか分からなかったので辞書を引いた訳です。
"grapple"という単語についてはむしろ動詞として、掴み合う、取っ組み合い(の格闘をする)、難問などに取り組む、という意味で暗記していましたが、その原義としては掴むというもので、鉤爪のことや、引っ掛けるという意味があるということを再確認した次第です。
ところで語源欄を見てみると、ランダムハウス英和では"grapnel"という単語からの連想によるとあり、この"grapnel"というのは爪や鉤のついた、掴むための道具や錨として用いられるものを指す言葉なのだそうですが、知りませんでした。
興味深いことに、"grapnel"と"grape"(そうです、グレープ、ぶどうのことです)は関連しているとの解説があります。
ぶどうという時、我々はフルーツとしてのぶどう、あの丸い実を思い浮かべますが、語源的には鉤爪(hook)を意味する言葉に由来するそうです。ランダムハウス英和では印欧祖語krappon、また鉤を指すドイツ語Krapfなどに遡ることが出来ると解説されています。また、"grape"という単語に直接繋がる古フランス語graperはフックを使ってぶどうを取ることを意味したそうで、これが"grape"、即ちぶどうを意味するようになったそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿