スマホの爆発的な普及により、街中でも電車内でも端末を操作している人ばかりですが、電車で並んで座っているカップルが、あるいはレストランや喫茶店で向かい合っている2人が会話することも目を合わせることもなく、各自が携帯端末を忙しく操作している光景は珍しいものではなくなりました。
携帯端末を見ながら食事したり、友人や恋人と一緒にいる時に携帯端末を操作することが容認可能かどうかということについては、年代、世代によって意見が異なるという、アメリカでの調査結果がニュース記事になっているのを読んだのですが、日本でも同じような結果になるのかもしれません。
私のような年寄り(!?)にはちょっと受け入れ難いことですが、一緒にいる相手が携帯端末でメールやネットを見ていても気にならないという人が若い人では多いのだそうです。食事中に携帯端末でメールを打ったり、読んだりする行為も若い世代では抵抗なく受け入れられているという調査結果のようです。
Minding your p's and q's when texting: Depends on age
More and more people pull out their smartphones or cellphones at meals, in meetings or in the classroom. But which habits with those mobile devices get a thumbs down?
A new survey finds that many Americans feel using the mobile devices in those settings is just inappropriate. But opinions on mobile device manners vary by age, according to the survey out Monday. Younger people tend to be more tolerant of cellphone use during meals, meetings and classes.
(Cathy Payne. Minding your p's and q's when texting: Depends on age. USA Today. February 11, 2013.)
さて、上に引用しましたUSA Today紙の記事のタイトルに注目しましょう。
"mind your p's and q's"という表現をご存知でしょうか?これは、“行儀よくする”という意味で用いられる成句です。
いったいどういう経緯で、"mind one's p's and q's"が“行儀よくする”という意味になったのでしょうか?これには諸説あるようです。
アルファベットのP(p)とQ(q)、小文字だと向きが左右反対というだけで間違ってしまいそうです。文字(アルファベット)を習いたての子供にはよくよく注意しなさい、と親は指導します。また、印刷工の間では"p"と"q"の版は紛らわしいものであり、やはりよくよく注意しなさい、という熟練者からの指導です。いずれにしても、十分な注意を払う、という意味から発展したという説です。
一方、もう1つの説によりますと、飲み屋の勘定書きで、PはPint(パイント)、QはQuarter(クォート)を指し、クォートというのはパイントの2倍の量ですから、これも勘定書きをよく確かめないといけない(払う側にしても、チャージする側にしても)、ということで、"mind your p's and q's"になった、ということらしいです。
以上はランダムハウス英和の語源欄で確認したものです。
この他、P'sは"please"(お願いします)のこと、Q'sは"Thank-you"(ありがとうございます)のことで、親が子供に言葉遣いを教える際によく言いきかせることに由来するという説もあります。
“行儀よくする”という中には、言葉遣いを正しく、周りに注意を払う、という諸々のことを含むわけですが、この成句の由来に様々なものがあるのも納得させられるところがあります。
"mind one's peas and cues"というバリエーションもあるそうです。
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