アメリカ人は魚介類の中でもとりわけエビ(shrimp)が好物なのだそうです。
しかしながら、スーパーで売られていたりレストランで提供されるエビが表示されているブランドのものとは異なるケースが多発しているという調査結果が明らかになりました。例えば、メキシコ湾産とされるエビが実は品質の劣る養殖モノであったりする例が相次いでいるそうです。
これはまさしく、ついこの間日本で大騒ぎした食品偽装と同じ構図ではないでしょうか。
The next time you sit down for some shrimp scampi, beware of a bait-and-switch.
Much of the shrimp sold in grocery stores and restaurants across the U.S. isn't exactly what it says on the package or the menu, a new survey claims. Using DNA testing, the marine conservation group Oceana sampled 143 shrimp products from U.S. stores and restaurants and found that as many as 30 percent misrepresented the crustaceans they contained.
For example, the researchers found that some shrimp labeled as being caught from the Gulf of Mexico were actually whiteleg shrimp raised in farms.
In other cases, one species was substituted for another. Samples sold as royal red shrimp or rock shrimp, two delicacies known for their lobster-like flavor, frequently turned out to be more common species.
(Dino Grandoni. The Shrimp You Buy May Not Be What You Think It Is. The Huffington Post. October 30, 2014.)
日本では“誤表示”などと言い逃れをする販売者側に対し、“食品偽装”、“詐欺”という消費者観点の批判が沸騰しましたが、英語でも面白いことに、
mislabel、あるいはmisrepresent(つまり表示上の間違い)
に対して、
fraud(つまり詐欺)
が対置されています。
さて、今日取り上げたい表現は、
bait and switch
というものです。
"bait"はエサ、ですが、"switch"には俗語でドロボウとかすり替えの意味があるそうです。
つまり、一見良いものに見せかけておいて、実は品質の劣るものを売りつけるような商法のことを、"bait and switch"と呼んでいます。
ランダムハウス英和辞書では、"bait and switch"をおとり“広告商法”としています。
Merriam Websterを引いてみますともう少し詳しく、分かりやすい定義を確認することができました。
a sales tactic in which a customer is attracted by the advertisement of a low-priced item but is then encouraged to buy a higher-priced one
なるほど、こう定義してあるとまさしく、詐欺の意味合いが濃くなってきます。やはり、この手の問題は誤表示ではなく、食品偽装、がふさわしいと言えます。
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