地球温暖化が言われ始めて久しいですが、ここのところ天候不順に関する話題をよく聞きます。
海外でも温暖化や気候変動については関心が高く、メディアで取り上げられています。今日見た記事の中に、気候変動が生まれてくる赤ちゃんの性別に影響を及ぼしているという報告について取り上げられていました。
Climate change could be fueling more boy than girl births, researchers say
New research by Japanese scientists published in the journal Fertility and Sterility suggests that climate change could be linked to a changing male-female birth ratio. According to the research, more male fetuses have been dying in the country, corresponding with regular climate fluctuations. As well as this, fewer boys are being born than girls.
During both the unusually hot summer of 2010 and the unusually cold winter of 2011, more fetuses were miscarried, and 9 months after both occurrences, there were fewer males being born than females.
(Joe Chivers. Climate change could be fueling ore boy than girl births, researchers say. Science Recorder. October 3, 2014.)
この記事によると、猛暑を記録した2010年と、記録的に寒い冬であった2011年では、男の子よりも女の子の出生数の方が多かったということで、気候変動が生まれてくる赤ちゃんの性別に影響しているという見方をしています。
ところでこれを読んでいておや、と思いました。タイトルの、
Climate change could be fueling more boy than girl births, researchers say
は本文での主張と矛盾するように思われたからです。
問題は"fuel(ing)"の解釈です。
私の知っている動詞としての"fuel"の意味は増長させるとか焚き付ける、といった意味です。たとえば以下のような文で使われます。
This year, the boom in smart-phone usage is fueling new experiments that reward customers for actually visiting stores.
(San Francisco Chronicle. 2010.)
辞書を引いてみると、"fuel"の動詞の意味は、例えばMerriam-Websterでは
support; stimulate
などとあり、増やしたり、促進したりするという意味であって、減らす、阻害するというような意味にはちょっと解釈しづらいものがあります。
ところが、記事のタイトルは、本文で主張するところ、即ち気候変動で男の子が女の子よりも少なくなる傾向にある、というものと逆を言っているように見えます。
"fuel(ing) more boys than girl births"
はどう解釈しても、女の子よりも男の子を増やす傾向、と解釈されます。
"fuel"に増やすとは逆の意味、つまり減らすというような意味がなければ、の話ですが・・・。
誤用でしょうか?お分かりの方、ご一報を。
2014年10月3日金曜日
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