以前にiPhoneで使うことのできる絵文字のバリエーションが増えたことを取り上げたことがあるのを覚えておられるでしょうか。
この絵文字について、ある洗剤メーカーがツイッターに投稿した内容に批判が寄せられ、“炎上”しているそうです。
Clorox has apologized for a social media misstep after the household products company sparked outrage by tweeting 'where's the bleach' in reference to last week's introduction of new 'emoji' cartoons for iPhones that include several faces of people with black and brown skin.
The maker of Clorox bleach and other products says it was attempting a humorous reference to other emoji symbols for objects like toilets and bathtubs that people use bleach to clean.
But the corporate Twitter post hit a nerve when news reports and online discussions were focusing on the new collection of racially diverse faces that have been added to the symbols people can use in emails and text messages.
On Twitter, some users blasted the company for what they said was a 'racist' post.
(Clorox forced to apologize after brand is accused of racially insensitive tweet about 'bleaching' black and brown emojis. The Daily Mail. April 13, 2015.)
何が炎上のきっかけになったのでしょうか?"bleach"という単語です。
"bleach"は、漂白するという意味の動詞です。一方、絵文字の最近の追加というのは、ダイバーシティの一環で有色人種の表情を表現するものが追加されたというものでした。
つまり、"bleach"(漂白する)という表現が、有色人種に対する差別的表現と捉えられたのです。
辞書を引きましたが、"bleach"のエントリに人種差別につながりそうな意味は掲載されていませんし、そのような注意書きもありません。
しかしながら今回の一件では、絵文字に追加されたのが黒人などのものであるというコンテクストにおける"bleach"という単語の使用に配慮が足りなかった、ということになるのでしょう。
メーカーは非難への対応に追われているようで、"bleach"に人種差別的な意図は無く、"bleach"という表現を使ったのはあくまで絵文字に新しく追加されたトイレやワイングラスなどのことを意図したものであると釈明しているようです。
メーカーを擁護する訳ではありませんが、もしメーカーが主張するように差別的な意図がまったく無かったということならば、言葉って難しいなあと思います・・・。
2015年4月13日月曜日
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