経済関係の記事は難解なのでわたしは普段敬遠しがちなのですが、タイトルの表現が目に留まったので取り上げました。
"throwing seniors under bus"とは、逐語訳するならば、お年寄りをバスに轢かせる、とでもなりますが、穏やかではありません。
Bernanke rejects charge of Fed 'throwing seniors under bus'
WASHINGTON (AP) — Ben Bernanke no longer leads the Federal Reserve, but he's hardly letting up in his defense of the ultra-low-rate policies he engineered — and his successor, Janet Yellen, has continued.
In his first post as a new blogger Monday, Bernanke struck back at critics who he said had charged the Bernanke Fed with, among other things, "throwing seniors under the bus" by keeping rates too low for too long.
He also disputed accusations that the Fed is still distorting financial markets and investment decisions by keeping rates "artificially low."
(Martin Crutsinger. Bernanke rejects charge of Fed 'throwing seniors under bus.' The Montana Standard. March 30, 2015.)
Ben Bernankeという人の名前はよく聞くのではないかと思います。連邦準備銀行のトップだった人ですが、日本で言うと日銀総裁みたいな立場の人でしょうか。金利に影響力を持っていることは間違いありませんので、アメリカの低金利はこの人に責任がある、という批判を受けています。
さて、低金利が続くと困るのはお年寄りなのでしょうか、とにかく、そのことが"throwing seniors under the bus"ということのようです。
この表現、手持ちの辞書をまず引いてみましたが載っていません。Oxford Dictionariesのオンライン辞書には載っていて、
Cause someone else to suffer in order to save oneself or gain personal advantage
と定義されています。つまり、自分自身の保身や利益のために他人を犠牲にすること、ということのようです。
それにしても面白い(えげつないとも思いますが)表現ではないでしょうか?どういう経緯で生まれた表現なのか、ネットで調べてみました。
結論から言うと、語源には諸説あるようですが、これという決定的なものはない、ということのようです。
ですが、あるサイトの情報で、あくまで“自論”と断った上での説明がわたしには妙に腹落ちするものでしたのでここに紹介したいと思います。
その内容といいますのは、この"bus"はいつも混雑している都会のバスのことだ、というものです。誰か一人でもいなくなれば、つまり下車するか、停留所で乗ってこなければ、混雑緩和になります。
混雑するバスの乗客、あるいはこれから乗ろうとしている人は、自分自身の快適さと引き換えに、誰かが"throw under bus"されることをひそかに願っている!?わけです。
思い起こせば今朝の地下鉄も随分込み合いましたねぇ・・・。
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