まずはきっかけになった記事の引用から。
Butterfleye is a hardware startup aiming to build a connected home security camera that avoids coming across as creepily prying.
In our over-surveilled digital times, putting an Internet-connected eye in your home could mean opening a peephole to unknown third parties. Or create a temptation for domestic spying. Which is not the definition of relationship trust, folks. Ergo security and privacy are key considerations for any startups working in such a sensitive area.
Butterfleye is tackling the privacy challenges inherent in offering to sell people a remotely controlled wireless lens by putting a processing layer on the device which it says can run analytics to intelligently detect who or what is in frame before recording and uploading any footage.
(Natasha Lomas. Butterfleye Is A Home Security Camera That Can Learn What Not To Record. TechCrunch. August 26, 2015.)
監視カメラに関する話題です。監視カメラというとすべてを録画しているというのが常識かもしれませんが、この記事に出てくる新技術では録画するものと録画しないものとを選別することができるようです。つまり押さえるべきところは押さえつつ、プライバシーに配慮しているということのようです。
ところで、私は記事を読んでいて、
our over-surveilled digital times
という個所が引っかかりました。何が引っかかったかというと、
surveilled
という部分です。監視のことを言うのに"surveillance"という名詞がありますので、"surveil"はその動詞形というように見えます。私は、"surveillance"の動詞は"survey"だと思っていましたので、"surveil"という動詞を見るのは初めてでした。間違いではないかと思ったほどです。
果たして辞書には、動詞としての"surveil"がちゃんと載っています。しかも、"surveillance"の逆成という説明でした。
ここで疑問が。"surveillance"と"survey"は全く別物なのでしょうか?
Online Etymology Dictionaryによりますと、"surveillance"は1802年にフランス語から“輸入”されたもののようです。スペルからも何となく想像がつきますが、"surveiller"というフランス語の動詞があります。
一方で、"survey"は15世紀くらいから見られ、語源は同じくフランス語なのですが、出所は"surveillance"と異なるようです。
結論としては、"surveillance"と"survey"はスペルも意味合いも非常に似通っていますが、英単語としては別の成り立ちである、と言えそうです。
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