スマホやタブレット端末を使っているとUSBケーブルが手放せないと思う場面によく出くわします。多くはバッテリーが減ってきた場合ですが、そんなときに限って手元にケーブルがなかったりします。
また、アップルの端末とAndroid系の端末でコネクタの形状が違っていて、相互に利用できないこともフラストレーションです。こういった点は、個人的にはビデオテープのベータとVHSという時代から進歩していないのではないかと思います。
ところで、スマホを接続するためのケーブルはUSB接続のものがほとんど(というかすべて)ではないかと思いますが、最近USBのType Cというものがお目見えしたそうです。以下、関連する記事です。
How to Buy USB Type-C Cables That Won’t Fry Your Gadgets
The new standard for wired connectivity, USB Type-C, will charge your laptops and phones, transfer data and even send 4K video to your monitors. If you check the inventory at popular retailers, you'll see scores of cables and adapters featuring the reversible connector, but unfortunately, some of them don't work well. A few cables that go from USB Type-C to USB Type-A (aka "legacy" USB) fail so badly that they permanently damage your hardware.
(Andrew E. Freedman. How to Buy USB Type-C Cables That Won’t Fry Your Gadgets. Laptop Mag. February 5, 2016.)
この手のハードウェアについてあまり詳しくないのですが、従来品はUSBのType Aというものだったそうです。Type Cはコネクタ部分に上下左右がなく、向きを気にせずに接続できるのだそうです。
ところで、この記事で使われている、"fry"という動詞が目に留まりました。
ここでの、"fry"は、
To destroy (electronic circuitry) with excessive heat or current
(American Heritage Dictionary)
の意味で使われており、俗語表現とされています。
ケーブルの類はいわゆる「純正品」と呼ばれるものが推奨されるのだと思いますが、粗悪なケーブルを使うと端末が故障してしまうということですから、注意が必要です。その原因には、Type AとType Cで扱うことのできる電流が異なるということがあるようです。
"fry"は、揚げ物を揚げる(フライにする)という意味ですが、興味深いことに(また、残酷なことに)電気椅子で処刑するという意味でも使われるそうです。電子機器等を故障させてしまう、という意味についてはいつごろから使われ始めたのか不明です。
It would also be possible to infect military computers with computer viruses and worms, but experts again say the Iraqis might not know how to do the necessary hacking. Iraq has also tried to develop an electromagnetic pulse weapon that could fry the computer and electronic networks in U.S. weapons, experts say.
(USA Today. 2003.)
What's more, pushing your graphics clock too much can potentially hang your system or fry the graphics processor, she says.
(PC World. 2002.)
上記のような用例を見ていますと、コンピュータが全盛となったこの十数年くらいに生まれた用法ではないかと思われます。
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