"under the weather"という成句をご存知でしょうか?
調子が悪い、体の具合が良くない、という意味で用いられます。
The chances are you've used the expression "I feel a bit under the weather", but have you ever wondered just how much truth there is in it?
The weather can affect more than just your wardrobe but also your mood and, in fact, your health.
(Matthew Barbour. The REAL reason you're feeling 'under the weather' is revealed. Mirror. February 15, 2016.)
"under the weather"の逆で、
above the weather
という表現も存在し、こちらは具合の悪い状態を脱した、という意味で用いられます。
こういった表現を調べていますと、どうやらここでの"weather"とは単なる天候、天気というよりも、取り分け悪天候、荒天のことを意味しているようです。
"above the weather"はそのような悪天候の影響を受けない高み(above)にある、ということから導かれる意味合いで、逆に"under the weather"とは悪天候の影響下(under)にある、ということから具合が悪い、という意味になるようです。
引用した記事は、たまたま天候と健康との関連を取り上げたものですが、故に"under the weather"の成句がコンテクストにぴったりとはまっています。
考えてみれば、雨が降る日には昔骨折した箇所がしくしく痛むとか、気温が急に下がった日に心筋梗塞や心不全の急患が増える、といったことはよく言われるところです。
語源的にも、"weather"は風や嵐を意味するゲルマン語系の言語に由来するもので、その意味では"under the weather"とは風の影響を受けている状態、"above the weather"は風の影響を受けない状態、ということにもなります。("above the weather"には、航空用語として、飛行機が風の影響を受けない高度にあることを指す表現としても使われるそうです。)
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