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2019年2月1日金曜日

garden leave

仕事柄、海外事務所の同僚からメールを受け取ることが多いのですが、その内容が退職を知らせるものであることも珍しくありません。

昨晩受け取ったメールもそうだったのですが、文中に、


garden leave


という見慣れない表現が使われていました。大体以下のような文面です。


Today is my last day in the office before garden leave.


この表現を知りませんでしたので調べてみたところ、辞書には載っておらず、ネット検索でいくつか参考になる情報を得るのみでしたが、要は会社を辞めることが決まっているのだけれども、正式な退職日というのが少し先で、それまでの間は休暇の扱いである、という状況を指して“garden leave”というようです。

転職経験のある方には、それだったら退職に合わせて有休消化するのとほとんど同じ意味では、と思われるでしょう。

たしかにそれとほとんど変わらないようにも思われますが、“garden leave”は比較的高位の役職にある人に適用されるものというような印象もあります。


Andrea Orcel, the former top dealmaker at UBS, will have to wait until April to take on his new role as CEO at Banco Santander SA after the bank decided to enforce his entire six-month garden leave, people familiar with the matter said.

Bloomberg News reports that Orcel was expected to make the move early in the first quarter, the people said, asking not to be identified because the matter is private. In the Spanish bank’s September announcement it said he’d join in “early 2019,” and a related regulatory filing said his start date would be no earlier than January 1st.
(Bloomberg)


上記の引用では、CEOの職にある人の話ですが、“garden leave”は本人の選択ではなく、組織から要求されているものです。

恐らくは退職後に競合他社へ移るというもので、“garden leave”は社外秘情報などを競合先に持ち出させないようにするという目的もあるようです。

なぜ“garden leave”と呼ばれるのかについてははっきりとした説明は見当たりませんが、当該休暇期間はあくまで社員の身分としてあるため、新しい職場で働くことも出来ず、自宅で庭いじりをするくらいしかないから、というようなことらしいです。


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