年末が押し迫っています。明日はクリスマスイブですが、北朝鮮に核放棄を迫る米国に対し、同国の外交筋はクリスマスプレゼントを選ぶのはアメリカの方であると、脅しとも取れる声明を発表しました。
核兵器の放棄を巡る米国と北朝鮮の協議は一向に進展せず、思い起こしてみれば初の米朝首脳会談が行われたのは昨年2018年6月のことでしたから、結局1年半何も進んでいないということになるかと思います。
米朝両首脳はどこでボタンを掛け違えたのか?
ワシントンポスト紙の記事を興味深く読みました。
下記は同記事からの引用です。
SEOUL — When President Trump walked out of his first summit with North Korean leader Kim Jong Un in Singapore in June 2018, his confidence was sky high.
Trump claimed he knew "for a fact" that Kim would go home to start a process that "will make a lot of people very happy and very safe."
Since then, North Korea has carried out more than a dozen missile and rocket tests, says denuclearization is no longer on the negotiating table, has called Trump an erratic “dotard” and has threatened to deliver an unwelcome “Christmas gift.”
(Simon Denyer. How Trump’s North Korea nuclear talks gambit came undone. The Washington Post. December 22, 2019.)
記事のタイトルを再掲しますと、
How Trump’s North Korea nuclear talks gambit came undone
というものなのですが、ここで使われている"gambit"とは、
序盤の仕掛け
というような意味で使われ、元はチェスの用語だそうです。
"gambit"は脚(leg)を意味するイタリア語に由来するのですが、チェスの駒の歩に相当する"pawn"のことです。
チェスのゲームにおいては序盤、"pawn"を時には犠牲にしながらゲームの展開を有利に進めることから、戦略的な意味合いを持つに至ったようです。
2019年12月23日月曜日
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