記事の引用からお読み下さい。
People with less than $10,000 in their superannuation accounts are losing as much as 4.4% of their already modest savings to fees charged by fund administrators, new data from the prudential regulator shows.
A heatmap published by the Australian Prudential Regulation Authority on Tuesday also reveals Westpac arm BT is consistently delivering substandard returns to members of its MySuper fund.
It paints a picture of retirement incomes for some savers in MySuper funds, which are supposed to be simple and low cost, being eaten away by high fees and poor returns.
(Superannuation data reveals accounts being eaten away by high fees and poor returns. The Guardian. December 10, 2019.)
実は、"superannuation"という単語が引っ掛かったので記事にアクセスした次第なのですが、この単語を見たことも聞いたこともありませんでした。
記事を読んでみてこれは年金のことだなと想像がつきましたので、"superannuation"を辞書で引いてみますと、
老齢者年金、退職者恩給
という日本語を確認することができました。
わが国でも年金問題がこれだけ話題になっているのに、この単語とは知らなかったとは・・・。
単語のスペルの一部、"-annuation"から、恐らく"annual"と関連しているのだろうと想像がつきましたが、この単語は元々"superannuated"という形容詞から派生していて、"superannuated"とはラテン語superannuatusから来ているという事でした。
想像通りですが、super + annum、ということであり、字義通りには1年(annum)を過ぎた、越えた(super)という意味だそうです。
語源欄を見ると、この1年というのはウシ(牛)の年齢のことのようなのですが、家畜のウシが1歳を越えるとそれがどうだというのかよく分かりません。
"superannuated"には老齢や病弱のために退職した、という意味があるようですが、使い物にならなくなったので捨てられるようなネガティヴなイメージが付き纏います。
一時期、後期高齢者なる表現が物議を醸しましたが、ある年齢を越えたからということで役立たずの扱いをするという点では後期高齢者という表現も"superannuated"という表現も共通するものがあるように思われます。
日本の年金問題も待ったなしの状況ですが、60歳、65歳定年とは言ってもまだまだ現役バリバリに働ける人がいるところ、"superannuated"とは随分失礼な話ではないでしょうか。
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