スプーンの比喩表現、3日目です。
この表現は中辞典以上の英和辞書には大抵載っているようです。
make a spoon or spoil a horn
スプーンを作るか、もしくは角を台無しにするか、というのが直訳ですが、日本語では、一か八かやってみる、伸るか反るかやってみる、という意味です。
しかしながら、この表現も実用例としてはお目にかかることはかなり少ないのではないかと思われます。当ブログはAuthenticなソースからの実用例と一緒にお届けすることをモットーにしているところ、その実用例をご紹介できないのは大変申し訳なく思うのですが、この表現の由来について触れることでご容赦頂きたいと思います。
「スプーン」か「角」か、というところがピンと来ないと思うのではないかと思いますが、スプーンの歴史は古く、かつては牛や羊など、動物の角から作っていたんですね。
“Spoons were invented by many cultures around the world,” says Marc Levine, assistant curator of Mesoamerican Archaeology at the Denver Museum of Nature & Science. “People made spoons from natural materials (like) seashells and modified animal horns.
(Tucker Shaw. The disappearing spoon: The once-ubiquitous utensil is being driven from tabletops. Denver Post. January 24, 2011.)
全文はこちら。
牛や羊などの家畜の角を削ってスプーンを作っていたのだと想像されます。一頭分の角からスプーンを何本作れたのか分かりませんが、作りそこなったら材料が台無しです。
故に、失敗するリスクもある、ということになりますが、そこから少し飛躍して、一か八かやってみる、という意味になったのでしょう。
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