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2020年8月4日火曜日

smash and grab

最近ニュースのヘッドラインを賑わしている話題にTik Tokがあります。

 中国発のいわゆるソーシャルネットワークサービスのようですが、ビデオ映像をシェアしたりするアプリらしく、アメリカでは1億人を超えるユーザーがあるとうい統計があり、若者の間で大変な人気だそうです。

このTik Tokアプリを巡っては、米中の応酬がエスカレートしており、先週末ポンペオ国務長官が米国内でのアプリを使用禁止にするという声明を発表したところ、中国からは米国側の姿勢に対する批判の声明が出されているような状況です。


 SHANGHAI (Reuters) - China will not accept the “theft” of a Chinese technology company and is able to respond to Washington’s move to push ByteDance to sell short-video app TikTok’s U.S. operations to Microsoft, the China Daily newspaper said on Tuesday.

The United States’ “bullying” of Chinese tech companies was a consequence of Washington’s zero-sum vision of “American first” and left China no choice but “submission or mortal combat in the tech realm”, the state-backed paper said in an editorial.

China had “plenty of ways to respond if the administration carries out its planned smash and grab”, it added. Microsoft Corp said on Monday it was in talks with ByteDance to buy parts of TikTok after U.S. President Donald Trump reversed course on a plan to ban the app on national security grounds and gave the firms 45 days to strike a deal.
 (China will not accept U.S. 'theft' of TikTok: China Daily. Reuters. August 4, 2020.)


アメリカ側の懸念は、アプリ利用ユーザーのプライバシーが侵害されているのではないかという疑い、またその背後に中国政府があるということにあるようです。

人気アプリゆえに収益も相当なものがあるようで、マイクロソフトが同アプリの米国内事業を買収するという話が今週になって浮上、米中の対立に油を注ぐような状況になっています。

引用した記事にありますように、トランプ政権はアプリ開発元の中国企業バイトダンス社に対して、米国市場から撤退するか、同事業を米国企業に売り渡すか、いずれにしても同社には不利と思われる条件を突き付けている訳で、中国側が反発を強めています。

中国メディアは、アメリカによる中国企業いじめ("bullying")と批難し、さらに泥棒呼ばわり("theft")までしています。

 記事の後半部に、


China had “plenty of ways to respond if the administration carries out its planned smash and grab”, it added.


という部分がある部分に注目します。

"smash and grab"は一連の表現で("smash-and-grab"とハイフンでつなげられていることが多いです)、"smash"は潰す、壊す、"grab"は奪う、ひったくる、という意味から、ほとんど略奪という行為を意味します。

辞書には、ショーウィンドウ破り、つまりショーウィンドウを破って金目の物を全てかっさらう、という意味で載っています。

なりふり構わぬ行為、といえましょう。



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