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2020年8月7日金曜日

convention

昨日くらいから、ニュース記事のヘッドラインを斜め読みしていると、"convention speech"という表現をよく目にします。また、"acceptance speech (at convention)"などという形でも出てきます。

トランプ氏、バイデン氏らの名前と共に出てくるので大統領選の話題であろうと想像はつくのですが、何が問題になっているのか、よく分からないでいました。


The Trump administration is no stranger to violating ethics laws. But while President Donald Trump's desire to deliver his convention speech from the White House lawn may blur the lines of ethics rules, it has some Republicans labeling the idea as "problematic."

"Well, I don't—is that even legal?" Senate Majority Whip John Thune (R-S.D.) said to reporters Wednesday.

Senator Ron Johnson (R-Wis.) said it was "probably not allowed" and that the president "probably shouldn't do it."

(中略)

That idea, said Thune, is not beautiful. In fact, he called the idea "problematic" because of intermingling the official office of the presidency with a re-election campaign.
(Ramsey Touchberry. Trump's Stump Speech on White House Lawn May Be Legal—But Some Republicans Don't Like It. Newsweek. August 5, 2020.)


どうやら問題になっているのは、トランプ氏が"convention speech"をホワイトハウスで行うと表明したことに端を発するようです。

現職大統領が、執務室のあるホワイトハウスからスピーチを行うことの何が問題なのか、これも記事を読むまでよく分からなかったのですが、背景、事情はこうです。

"convention"というのは、議会とか集会という意味ですが、アメリカの政治のコンテクストでは党大会のことを指します。COVID-19の影響で、人がたくさん集まる党大会は今年は見送られ、バーチャルでの(つまりオンラインでの)実施が計画されているところ、トランプ氏がそれでは自分はホワイトハウスから参加すると表明したものです。

これに対し、公私混同であると批難が殺到しています。

次期大統領選は政治活動であり、現職の大統領の執務とは明確に区別しなければならない、ということが理由のようです。

たしかに、同じトランプ氏とは言え、共和党からの大統領選候補者としての政治活動と、現職大統領として遂行する職務は区別されるべきものかもしれません。

トランプ氏がホワイトハウス(また、そこで大統領をサポートするために執務するスタッフを駆り出して)演説を行うのは、自民党総裁が首相官邸を選対本部にするのと同じかもしれません。

ちなみに、"acceptance speech"とは、党大会で正式に大統領候補として選出されたことを受けて行うスピーチのことです。


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