邦紙朝刊では暴徒が占拠する議事堂内外の写真を大きく掲載し、さながら特別紙面扱いです。
何と言っても、公正であるはずの選挙結果を受け入れず、認めようとしない暴徒が現職の大統領に唆されるが如く、民主主義の根幹を成す議事堂を襲撃するというのですから、一体どこの国の話か?ということです。
ドイツのメルケル首相始め、海外首脳らも暴挙への批判の声明を発表しました。
But as the world watched flag-waving protesters push into the U.S. legislature, the shock was all the greater because such scenes would typically be more familiar from parliaments and presidential palaces in weak, nascent or non-democracies. Former President George W. Bush even compared Wednesday’s events in the U.S. to a “banana republic.”
(Marc Champion. ‘American Exceptionalism’ on the Line After Capitol Hill Stormed. Bloomberg. January 8, 2021.)
米国内においても、民主党関係者はもとより、トランプ氏の身内の共和党内からも批判が絶えません。
ブッシュ前大統領は、暴動の発生について、とてもアメリカ国内とは思えない、"banana replublic"で起きるようなことだとコメントしたようです。
"banana republic"とは、やや軽蔑的なニュアンスのある表現なのですが、発展途上国というほどの意味です。
ランダムハウス英和辞書では、
果実輸出・観光・外資への依存度の高い熱帯地方(特に中南米)の(常に政情不安定な)小国
と定義しています。
「バナナ」は単なる例えです。American Heritage Dictionaryでは、
A small country that is economically dependent on a single export commodity, such as bananas, and is typically governed by a dictator or the armed forces.
と定義しており、独裁政権、軍政国家とまで言っています。
バイデン次期大統領就任後も国内の分断された状況は続き、癒されることがないであろうというような評論を新聞では目にします。。
米国の民主主義国家としての矜持、「世界の警察」、世界のリーダーの地位は最早その影が薄くなっていると言わざるを得ないのかもしれません。
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