最近、量子コンピュータ(quantum computing)という言葉をよく聞くようになりました。
専門家ではありませんが、コンピュータサイエンスの基礎として、コンピュータでは全ての情報はゼロ(0)がイチ(1)という形で扱われる、ということがあります。
いわゆるバイナリ(二進法)に基づく概念で、ビット(bit)と呼ばれます。
そのビットに相当するものが、量子コンピュータでは、"qubit"と呼ばれるのだそうです。これは知りませんでした。
Quantum Computing is a totally different phenomenon. Ordinary computing is based on states of matter that are binary: 0 or 1. Nothing in-between. These positions are called bits.
But at the quantum, or sub-atomic level, matter behaves differently: it can be 0 or 1 at the same time - or on a spectrum between the two. Quantum computers are built on qubits, which factor in the probability of matter being in one of various different states. This is mind-boggling stuff, but it could change the world.
(Amol Rajan. Google boss Sundar Pichai warns of threats to internet freedom. BBC News. July 12, 2021.)
キュービット、クビット、などと発音されるそうですが、"qubit"とは"quantum bit"が約められたものです。(qbitというスペルの場合もあるようです。)
ゼロかイチか、ではなく、ゼロでもなく、イチでもない、あるいは、ゼロでもあり、イチでもある、という、まことに常人には理解し難い概念であります。
昔、NHKの番組で「アインシュタインロマン」という番組があり、興味深く視聴していたのを思い出します。
ところで、量子を意味する"quantum"はラテン語のquantusから来ています。
このラテン語quantusの意味は、どれくらい大きい、どれほど多い、という意味の形容詞で、つまり"how much"とか、"as much as"という意味です。
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