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2021年7月16日金曜日

fungible

最近、新聞でNFTという言葉を知りました。

NFTというのは、"Non-Fungible Token"の頭文字を取ったもので、偽造が不可能なデジタルデータのことを指すそうです。

コンピュータやインターネットが日常生活に不可欠なものとなった今日ですが、PCやスマホで見る電子データは、著作権云々の話はあるものの、コピー(複製)することが極めて容易です。

一方で、NFTはネット上ではデータの複製、偽造が容易であることを前提として、デジタルデータが唯一無二であることを保証することができる仕組みであるといいます。

これにより、一見いくらでもコピーができそうなデジタルアートなどが、いわゆる「一点もの」のお墨付きを得て、高額で取引されるというようなことが起きているそうです。

さて、当ブログはここで、"fungible"という表現に興味がわいてきます。

"Non-fungible"が偽造不可、模倣不可を意味するということであれば、"fungible"は模倣可能という意味になると思われます。

そもそも、この"fungible"なる単語にあまりなじみがないのではないでしょうか。

辞書を引くと、代替可能の、代替性のある、という日本語訳が載っています。

ラテン語のfungibilisから来ていると語源欄にありますが、さらに遡ると動詞fungorに由来します。

このラテン語動詞fungorと親戚のような関係にあるもうひとつの動詞がfingoで、その意味は創造する、形成する、といった意味です。

このfingoから派生した英単語には、"fiction"や"figure"があります。いずれも「作る」という意味がその根本にあります。


The world’s digital answer to collectibles that has fetched millions of dollars at art auctions this year could well end up being a daily necessity within a decade, according to a cryptocurrency doyen

Non-fungible tokens, which are digital certificates of authenticity powered by blockchain technology, have the potential to add value for not just artworks but also everyday essentials such as retail goods, according to William Quigley, a co-founder of stablecoin Tether.

“All consumer products—that can’t be eaten—in the next 10 years will have digital twins. They will have NFTs,” Quigley said in a recent interview.
(Tether’s founder predicts that almost all consumer products will have ‘digital twins’ in ten years. Fortune. July 13, 2021.)



1 件のコメント:

  1. このサイト
    為になりそうなので続けて下さい。見ております。 Fungible 、あんまり使わないですよね。

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