英・保守党の党首選は来月5日には雌雄を決するそうで、候補の2名、トラス氏とスナク氏の論戦が報じられています。
今日読んだ記事によると、海を渡った隣国であるフランスとの関係について、両者のスタンスが話題のようです。
フランスのマクロン大統領は敵か味方か、という問いに対して、迷わず「味方」と答えたスナク氏ですが、一方のトラス氏は、
The jury’s out.
と答えました。これはどういう意味でしょうか?
UK Foreign Secretary Liz Truss, front-runner to become Britain’s next prime minister, said the “jury’s out” on whether French President Emmanuel Macron is a friend or an enemy.
“President Macron, friend or foe?” Truss was asked by host Julia Hartley-Brewer in a quick-fire round at a Conservative Party hustings event in eastern England on Thursday night.
“The jury’s out,” Truss replied, to some applause from the audience. “But if I become prime minister, I would judge him on deeds not words.”
(Emily Ashton. UK’s Truss Says ‘Jury’s Out’ on Macron Being ‘Friend or Foe’. Bloomberg. August 26, 2022.)
上記の引用を読むとお分かり頂けると思いますが、"The jury’s out."というのは、まだ決定していない、という意味で使われているようです。
このフレーズは慣用句で、Merriam-Websterによれば、
informal
—used to say that something has not yet been decided or has not yet become clear
と説明されています。
ご存知のように、"jury"というのは裁判で評決を裁判長に答申する陪審員のことです。その"jury"が"out"(外にいる)、というのが文字通りの意味です。「外」とはどこかと言うと、法廷の外であり、陪審員室ということになります。
つまり、陪審員室でまだ協議をしているところで、評決がまだ出ていない、確定していない、ということを言わんとしている訳です。(結論が出たら法廷に戻り、裁判官に評決を答申。)
"The jury is still out."とも言うと、ランダムハウス英和にありました。
英仏間には不法移民の問題があり、これを意識したトラス氏の発言だったようです。
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