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2022年11月7日月曜日

whip

歴代最短命に終わったトラス首相の後を受けて、スナク新政権が船出しましたが、早くもスキャンダル(!?)のようです。

内閣府のメンバーであるGavin Williamson氏に対し、同僚に脅迫まがいのメールを送ったという告発がなされ、辞任を求める声が上がっているというものです。首相が任命責任を問われる、というよくあるパターンかと。


The prime minister believes expletive-laden text messages sent by Sir Gavin Williamson to a colleague are "unacceptable", No 10 has said.

A series of messages sent by Sir Gavin to ex-chief whip Wendy Morton were published on Sunday.

Downing Street confirmed the prime minister knew about a complaint against Sir Gavin before appointing him to cabinet, but had not seen the messages.

The Liberal Democrats have called for Mr Williamson to be sacked.
(Sam Francis. Gavin Williamson text messages unacceptable, PM says. BBC News. November 6, 2022.)


そのメールの内容というのが、故エリザベス女王の国葬に招待されなかったことへの憤懣に満ちたものだったそうですが、その送り先は、


to ex-chief whip Wendy Morton 


とあり、この"(chief) whip"というのが何のことか分からなかった次第です。

辞書を引いてみると、


(議員の)院内幹事


とありました。これは知りませんでしたねぇ。

それにしても、何故"whip"(鞭!?)なのでしょうか?

院内幹事という役職は党の意見をまとめたりすることが仕事だそうです。政策に関して党員の意見を収集し、党としての姿勢をまとめるということですが、それにあたって採決を行うこともあり、ついては一定数の投票が必要であり、ということで、議員、党員の行動を促すという役目が含まれるということです。(つまり、鞭打って・・・、ということ!?)

Gavin Williamson氏は"a minister of state at the Cabinet Office"という要職にあるそうですが、これは大臣というポジションなのかと思いましたが、どうやらministerとは言うものの、担当大臣、下級大臣というポジションのようです。

また、国葬が行われた時点では一介の議員(つまり、ヒラ議員)であり、国葬に招待されるような身分でも無かったそうですが、トラス前首相や幹事による待遇にかねてより不満を持っていたらしく、これはやはり同氏には飴と鞭で言えばムチ(whip)であったのでしょうか!?

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