昨年の選挙で当選した共和党のGeorge Santos議員がスキャンダルに塗れています。
学歴、職歴の詐称疑惑に始まり、選挙資金疑惑、そして新たな報道では、女装していた写真がすっぱ抜かれたようです。
Embattled Rep. George Santos (R-N.Y.) appeared to shift his response to photos apparently showing him in drag years ago, after saying earlier this week that reports that he performed as a drag queen were “categorically false.”
Reporters barraged Santos with questions about the photos as he arrived at New York’s LaGuardia Airport on Saturday, according to CNN.
“No, I was not a drag queen in Brazil, guys,” Santos responded. “I was young, and I had fun at a festival. Sue me for having a life.”
Reuters published a story last week in which two former acquaintances of Santos told the news wire that the 34-year-old lawmaker participated in drag queen contests and cross-dressed in gay pride events in Brazil some 15 years ago.
(Olfimihan Oshin. George Santos on drag photos: ‘I had fun at a festival’. The Hill. January 22, 2023.)
数々の疑惑にマスコミが飛びつくのも仕方がないことで、空港に到着したSantos議員をレポーターが取り巻いて真相を質したところ、同氏の返答に、
“I was young, and I had fun at a festival. Sue me for having a life.”
というくだりがあります。ここで、"Sue me for having a life."という表現を取り上げてみたいと思います。
"Sue me..."は文字通りに訳せば、私を訴えなさい、という命令文になるかと思います。後半部、"…for having a life"については、女装写真に関して、余興(fun)であったという言い訳と呼応していると思われます。何らやましいことではない、というような意味合いでしょうか。
つまり、何らやましいことをやっていた訳ではないが、訴えるなら訴えよ、というのが字義通りの意味になるでしょう。
実のところ、"Sue me…"というフレーズはアメリカ人が好んで用いる口語のお決まりのフレーズらしいです。
Wiktionaryのサイトに以下のような解説がありました。
Phrase sarcastically used to suggest that a person who does not like the actions or opinions of the speaker can respond by filing a lawsuit against the speaker.
Often preceded by "so", and used in rhetorical situations where filing a lawsuit would not actually be practical or possible.
CNNのビデオ映像を見てみると、Santos議員は空港でマスコミに取り巻かれ、件の写真について問い質され、"Sue me…"のくだりは声にやや怒気を含んでいました。
やはり、やましいことをしている訳でもないのに、訴えるというんだったら訴えてみろよ、という、相手を突き放した物言いのように解釈できるように思いましたね。気に入らないんだったら訴えてみたら?という感じでしょうか。
そして言外には、訴えても意味がない、時間の無駄でしょう、という、これまた不遜な(!?)態度が見えます。
文句あんのか?お前らに関係ねぇ。知ったことか。
色々に訳せそうですが・・・
訴訟大国アメリカならではの表現でしょうか。
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